第27回
日本家族看護学会
総会・学術集会

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理事長の挨拶

東京大学大学院医学系研究科健康科学
・看護学専攻 家族看護学分野
教授 上別府圭子

令和元年2019年9月15日より理事長を務めております上別府圭子(かみべっぷ きよこ)です。故杉下知子教授が創設した日本家族看護学会の理事長を拝命いたしましたことは、私にとりまして万感迫る思いでした。本学会ではこの度の選挙から役員の任期制を導入した関係で、理事の半数が新しい顔ぶれとなりました。諸先輩がたの叡智と築いてこられた基盤の上に、新しい視点や若いアイデアを加えて、活発な学会運営を目指していきたいと考えております。

厚生労働省が2019年12月24日に当該年の人口動態統計の年間推計値を発表し、日本では医療界ばかりでなく政界にまで激震が走りました。日本人の国内出生数は1899年の統計開始以来初めて90万人を割り86万4千人となり、人口の「自然減」も初めて50万人を超え51万2千人となったということです。つまり日本の少子化と人口減は2017年4月の国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推計にも増して加速していることが判明しました。私たちは、子育てに何らかの困難を抱えていたり、子どもまたは親に障害や病いを抱えていたりする家族、あるいは介護に困難を抱えた家族、介護の必要な高齢者のみの家族や単身家族を、どのように支援し看護していくことができるのか。今、家族看護学が応えていかなければならない時が来ていると思います。

将来構想、社会活動・政策、研究促進、教育促進(実践促進班)の各委員会が協力して、さまざまな実践を「家族看護」として同定し、家族看護実践の効果を可視化することで、家族支援看護専門看護師の活躍領域を拡げることや、現任看護師の家族看護実践力の底上げを図っていきたいと考えています。他学会との連携も大切と考えています。

また、国際交流、編集、研究促進、教育促進、広報などの各委員会が協力して、今まで以上に、International Family Nursing Association(IFNA) を初めとする国際学会との交流を深め、学部レベル、大学院レベルの家族看護学教育を整えたり、優れた実践例やモデルを文化的背景を踏まえつつ輸出入して実践に活かしたり、国際共同研究ができるようになれば、家族看護学の実践・教育・研究のすべての領域において世界的に一層の発展がみられるのではないかと期待しています。

会員諸氏のご意見を歓迎します。新しい体制に、どうぞご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

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